純粋なおもてなしを体現
マット様(米国)
茶室に到着すると、川の音と山の澄んだ空気に迎えられ、すぐにリラックスした気分になりました。道代さんは私たちを出迎え、階段を下りた茶室へ案内してくれました。彼女はとても温かく、私たち二人は穏やかな気持ちに包まれました。茶道は、日本のおもてなしの心を美しく表現しており、現代生活の雑念から解放されました。茶道の間、私は静寂の中で周りの人たちとの純粋な人間的つながりを感じました。すべての動作に意味があり、敬意を表し、信頼を築き、抹茶が完璧に点てられるように設計されています。そして、これまで経験したことのないほど、圧倒的においしい抹茶でした。日本を旅する者として、私の目標は日本の豊かな文化を発見し体験することでしたが、この茶道は私の旅の中で最も意義深いものの一つであったと心から感じています。
大学職員 中島咲香 様
お茶の香り、畳を歩く音、美しいお点前、繊細な京菓子から感じる季節の移ろい。慌ただしい日常と切り離された世界がここには広がっています。五感が研ぎ澄まさて心がほぐされる、そんな貴重なひとときです。
証券会社勤務 青木凛 様
自然に囲まれたお茶室でのひと時は日々の喧騒を忘れ自分と向き合うことが出来る貴重な時間です。繊細な京菓子と抹茶、柔らかな京言葉で語られる京都に伝わる生きる知恵、新たな発見に心が洗われました。
主婦 藤村祐子 様
作法も分からず参加しましたが、先生のやわらかな声とお心遣い、お茶の香り、心までほどく繊細な季節のお菓子が緊張をほぐし、会が進むにつれて意識を自分に向けることができ、どんどん脳がクリアになりました。慌ただしい日常の中、わび茶会でのひとときは心が解き放たれる貴重な体験となりました。
利休の目指したもてなしの形
北嶺大行満 光永覚道大阿闍梨
暗闇に蝋燭の灯りのやさしさを感じ、音があふれる現代に音のない世界を経験し、食べ物のありがたみを知る。普段意識しないいろいろな気づきを得、考える力を養うには最高の場所です。すべての無駄を省いた空間で対面して、おいしいお茶と一汁一菜を楽しみ、腹を割って話をする茶会は、利休の考えたわび茶そのものであり、本当のもてなしの形です。そぎ落としたその中にこそ本来の必要なものだけが残ってくる。それが本質なのです。
静けさの中に聴こえた音
ヴォーカリスト 田中志保 様
東京で育ちました私にとって、京都の伝統文化には憧れがありました。今回『わび茶会』を体験させていただき、想像していた以上に深いものを感じました。ろうそくの灯のみの中でいただく一汁一菜の美味しさが体の隅々にまでいきわたり、涙が出そうになったのです。また『わび茶会』の無音、無明の世界。そこにあった豊かな明るさ、そして音。〝静けさの中にのみ潜む豊かな音〟を、自分の歌にも取り入れられないものかと切望しました。
世界観に魅了された
大仏師 松本明観 様
人生も50年になり、いろいろな価値観や感性も変化を感じる事が多くなりました。そんな時『わび茶会』に参加させていただく機会に恵まれました。最初は少し緊張と戸惑いがありましたが、会が進むにつれて視界がどんどん広がり、幻想的な異空間ではろうそくの灯りは想像より明るい事に驚き、また茶道家の凜とした佇まいや的確で美しい所作には色気すら漂うようでした。閉会時には、その世界観に魅了された自分がいることに気づきました。
イマジネーション体験を社員研修に
広告制作会社 取締役・プロデューサー 奥井博詞 様
お釜の音に耳を傾けていると、閉ざされた空間いっぱいに自分が広がっていくような解放感を覚えました。その時々の状態によって、2回目、3回目はまた違った気づきが体験できるのではと感じます。一緒に参加した友人は、席主との語らいでの一言一言が心に響き、よりじっくり自分を見つめるために『CHANOYU therapy』を予約したとのこと。イマジネーションが刺激されるこの茶会を、何らかの形で会社の社員研修に活用できればと考えています。